為替相場の市況と予想 3月24日
3月24日(月曜日)の為替相場の市況と予想です。(14時48分更新)誠に勝手ながら、当レポートは休止させていただくこととなりました。これまでご利用いただいた皆様には深謝申し上げます。ありがとうございました。
7月4日(水)の外為市場と今後の見通し
●この日の動き 米国が独立記念日で祝日だったため、商いは低調で値動きにも乏しい一日だった。ただ、欧州勢が円売りを先行させたため、ドル/円、クロス/円とも堅調。前日とほぼ同じレンジでの取引ではあったが、高値圏で引けたため、全般に小幅高で取引を終了した。その中では、豪州5月の貿易赤字が予想外に縮小したため、豪ドルの上昇が目立った。 ●今後の見通し 今夜開催されるイングランド銀行(英中銀)の金融政策委員会は、現在5.5%の政策金利を5.75%に引き上げるとの観測が多い。前回6月7日の委員会では5対4で据え置きが決まったが、予想外の僅差だった。また、今回利上げを行った場合でも、引き続き年内の追加利上げがあるとの見方も少なくない。日英の金利差は縮小しない見通しで、ポンド/円は中長期的な基調としては上昇傾向を辿ると思われる。ただ、短期的な調整はいつでも入りうる。その原因として最も考えられるのは「米サブプライム問題に端を発した金融市場の不安定化⇒米株価の下落」であり、この点には注意を要する。なお、英金融政策委員会の結果は20時頃発表の予定。
7月3日(火)の外為市場と今後の見通し
●この日の動き 米独立記念日の祝日を前に、ポジション調整主体の方向感に欠ける展開だった。アジア時間は、10時30分に発表された豪の小売りと住宅関係の指標が市場予想を下回ったことで、豪ドル/円が一時下げる場面があった。午後には投機筋の仕掛け的な円売りで、ドル/円、クロス/円ともに上昇。ユーロ/円は史上最高値を更新したが、この動きも長続きしなかった。海外時間は、日銀の西村審議委員の講演内容が伝わり、タカ派的と受け止められて円高に振れる場面があった。その後は、ニューヨーク株式・債券市場が午後1時(現地時間)までだったこともあり、商いは低調。結局、ドル/円は同水準で取引を終え、クロス/円は豪ドル、加ドルなどが小安く引けた。 ●今後の見通し 今夜は米市場が休みとなるため、引き続き取引は低調と予想されるが、週後半は注目のイベントが控えている。5日にはイングランド銀行(英中銀)とECB(欧州中銀)の政策会合があり、6日には米雇用統計が発表される。イングランド銀行は追加利上げを行う可能性が高く、ECBは据え置きの見通し。ただし、ECBは数ヶ月以内に追加利上げを行うと見られ、トリシェ総裁の会見に関心が集まっている。一方、日本も8月利上げ説が根強いが、このところの政局不安などで盛り上がりに欠ける。ユーロ/円は当面、2進1退の基調が続きそうだ。
7月2日(月)の外為市場と今後の見通し
●この日の動き 朝方発表された日銀短観が、日銀の早期利上げを支援する内容ではなかったことから、ドル/円、クロス/円ともに上昇する場面があったが、反応は限定的。むしろ、ユーロ債の大量償還の噂などで、東京時間はやや円高傾向だった。欧州勢が参入し始めると、先週末の流れを引き継いでドルを売る動きが優勢に。ニューヨーク時間に入っても、米長期金利が下げたことから、一段とドルを売る動きが強まった。結局、ドル/円は先週比77銭安の122.42円で取引を終了。クロス/円は、テロ懸念でポンドが安い一方、日本の投信需要などに支えられてオセアニア通貨が上昇した。 ●今後の見通し この日はドル全面安の様相となった。対ポンドで26年ぶり、対豪ドルで18年ぶりの安値。対ユーロでもユーロ発足以来の安値更新が目前となっている。5月から6月にかけては、一連の強い経済指標で米利下げ観測が後退し、実際にその間ドルは主要通貨に対して上昇した。しかしここにきてそうした流れも収束。欧州圏や豪州では追加利上げ観測が強いことを背景に、再びドル売りが強まっている。サブプライム問題も、ドルの足かせとなっている。イングランド銀行は5日に開催する会合で利上げを行うと見られ、ユーロも数ヶ月以内に追加利上げを行う見通し。当面、ドルは欧州やオセアニアの主要通貨に対して、軟調な展開が続きそうだ。
6月28日(木)の外為市場と今後の見通し
●この日の動き 前日ニューヨーク午後の流れを受け継いで、オセアニア市場はドル/円、クロス/円ともに急反発となったが、東京市場が始まると戻り売りで反落。ただ、押し目買い意欲が強く下値も限られた。5月の鉱工業生産指数が予想を下回ったことも円売りを誘った。結局、この日のドル/円は概ね122.80円〜123.30円の狭い範囲でのレンジ相場となり、高値圏で取引を終了。欧州通貨も同様の展開だったが、その中では住宅関連指標が強かったポンドがしっかり。一方、オセアニア通貨は東京時間序盤で小反落したあとは、ロンドン午前まで右肩上がりに推移し、前日の下げを完全に取り返した。日本の個人投資家や投信などによる押し目買い需要が強かったと思われる。注目された米FOMCは、予想通り金利を据え置いたが、声明がインフレ警戒的でややタカ派的と受け止められ、ドルを支援した。なお、午後3時頃に、日本政府が外貨準備を積極運用するため投資会社の設立について検討を始めたと一部で報じられ、ドルが売られる場面があったが、反応は一時的だった。 ●今後の見通し 米株価は前日に比べ小動きで終了したが、引け際に値を削っており、あまりよい雰囲気ではない。米長期金利も強含みとなっている。このため、リスク回避の動きが収束したとはまだ言い切れない状況だろう。為替市場でも警戒感は残るため、ドル/円、クロス/円ともに上値を追う展開は予想しにくい。ただ、下値にもボーナスシーズンの投信需要がある。当面は方向観の定まらない保ちあい相場か。
6月27日(水)の外為市場と今後の見通し
●この日の動き 昨日に続き、東京時間からロンドン午前にかけて全面安の展開となった。理由も同じ。米市場でサブプライム問題への懸念(ヘッジファンドの破綻、金融機関の巨額損失、信用の収縮)が広がっていることが、この日もキャリートレードの巻き戻しを促した。四半期末で利益確定の売りが出やすいという事情もあるし、日本の外貨建て投資信託の一部が新規販売を停止したと報じられたことも、影響した模様。ドル/円は、米耐久財受注額(5月)が予想を下回ったことも手伝って、一時122.20円付近まで下落した。クロス/円では高金利通貨の下げが厳しかった。しかし、安寄りした米株価がその後は右肩上がりで推移し、ほどなくプラス圏に浮上。これが安心感を誘い、各通貨とも急速に反発へ。ニューヨーク午後は全面高の展開となり、各通貨とも下げ幅をある程度取り戻してこの日の取引を終えた。 ●今後の見通し この日の米株価は、個別企業の好業績や長期金利の低下を好感して反発した。しかし、サブプライム問題への不安が解消されたわけではない。急落への懸念はひとまず後退したが、当面、米株価は頭の重い展開が予想される。為替市場でも、慎重なムードが強まる可能性が高い。今日は各通貨とも戻りを試す流れとなりそうだが、戻り売りが控えており、持続的な上昇は難しそう。一方、下値では投信の買いや投機筋の押し目買いもあり、しばらくは保ちあい相場か。ドル/円で言えば122.50円〜123.50円が中心価格帯となりそうだ。ただ、どちらかと言えば下値のほうにバイアスがかかりやすい地合いだろう。
6月26日(火)の外為市場と今後の見通し
●この日の動き アジア時間からロンドン午前にかけて、円を買い戻す流れとなった。前日のニューヨーク株式市場がサブプライム問題の再燃やヘッジファンドの破綻懸念で後場に下げたことから、リスク回避の動きが強まった。週後半にFOMCを控えていることや、四半期末であるという事情も、ポジションの縮小を促したと思われる。ドル/円は一時122.80円まで下げ、クロス/円も全面安となった。しかし、売りが一巡すると押し目買いなどで各通貨とも反発へ。さらに、米株価が堅調に始まったことも安心感を誘い、各通貨は一段高となった。ニューヨーク午後は、株価が下げに転じたことを嫌気し、再び円が買い戻される流れの中で、この日の取引を終了した。 ●今後の見通し 昨日発表された米中古住宅販売戸数は03年6月以来の低水準だったが、市場予想をやや下回る程度。この日発表された新築も予想をやや下回ったものの、概ね予想の範囲内。そのため、市場はいずれも目立った反応は見せなかったが、数字は住宅市場が低迷していることを示している。サブプライム問題(信用力の低い個人向けの住宅ローンが焦げ付いている問題)は、まだ少し米株式市場の重しになる懸念がある。ここ2日間のダウやS&Pは、午前こそ押し目買いで上げるものの、午後から売られという展開で、いずれも上ひげの長い陰線引けとなっている。市場は警戒感を強めている印象で、引き続き円を買い戻す動きが出やすい。ドル/円は目先122円台前半に下げる可能性があるのではないか。クロス/円も要注意。
6月25日(月)の外為市場と今後の見通し
●この日の動き 東京時間は小動きながら、ドル/円、クロス/円ともに小じっかり。しかし欧州勢が参入し始めると、円を買い戻す動きが強まった。24日に国際決済銀行(BIS)が発表した年次報告書で過度な円安への警鐘が鳴らされたことや、アジア株が下落したことで、利食い売りが先行した。ドル/円は123.90円台から123.30円付近までほぼ一本調子で下落し、クロス/円も値を下げた。ニューヨーク(NY)時間は株式市場の動向に連れた値動きに。午前は株が堅調だったことで安心感が広がり、ドル/円が再び123.95円付近まで戻すなど、円売りが優勢となった。しかし、午後になると株価が下げ歩調となったことで再び円を買い戻す展開に。結局、そう大幅ではないものの、ドル/円、クロス/円ともに全面安で取引を終了した。 ●今後の見通し 一時はなかなかの値上りを見せたNY株価が下落した背景には、サブプライム問題再燃に対する懸念がある。先週からベアスターンズ配下のヘッジファンドがサブプライムで巨額損失を被ったとの観測が流れていたが、同行が融資を行うことが明らかとなった。市場は、こうした問題がさらに表面化するのではないかと神経質になっている。今週は28日にFOMCを控えており、それが市場参加者に利益確定を促した面もあるが、米株価はしばらく調整する可能性が強まりつつあるように見える。実際にそうなった場合、為替市場では円の買い戻しにつながるため、注意が必要だ。
6月21日(木)の外為市場と今後の見通し
●この日の動き アジア時間は、ドル/円、クロス/円ともに小じっかり。前日の米株価が大幅下落したにもかかわらず、アジア市場の株価が底固かったことで徐々に安心感が広がった。海外時間では、注目された米10年債利回りは続伸し、一時は5.17%まで上げたが、この日の米株式市場は長期金利の上昇にあまり反応せず。むしろフィラデルフィア連銀製造業景気指数が市場予想を大きく上回ったことを好感し、反発した。こうした情勢を受けて、高金利のオセアニア通貨が買われ、低金利の円やスイスフランが軟調に。一方、カナダドルは小売売上高(4月)が予想を下回ったため下落した。 ●今後の見通し 懸念された株価の下落は起こらなかった。アジア市場も底固かったし、米市場も長期金利の上昇を無視して反発した。こうした動きを見ると市場は安心するから、キャリートレードの巻き戻し懸念はひとまず遠のいた。ここにきて、日銀の福井総裁がややハト派寄りの姿勢を示してしるし、参院選挙という不安要因も浮上して、日本の利上げ観測も後退気味。まだしばらくドル/円、クロス/円ともに押し目買い基調が続きそうだ。そうしたなか、ドル/円はこの日も123.70円付近の抵抗線で頭を抑えられた。しかし、米国の長期金利の上昇自体は、株価への影響が限定的ならドルにとって支援要因だから、上抜く可能性は十分にある。オプションがらみの防衛売りが124円にかけて並んでいるようだが、早晩消化されるのではないか。
6月20日(水)の外為市場と今後の見通し
●この日の動き 東京午前は小動きだったが、午後に「中国が追加利上げに踏み切る」との憶測が流れ、中国株も大幅下落したことから、夕方にかけて円が買われる流れとなり、ドル/円、クロス/円ともに下落した。ただ、押し目買い意欲も強く、16時半ころに下げ止まると反発へ。特にニューヨーク(NY)時間にかけてポンドの上昇が目立った。17時30分に発表された英金融政策委員会(6月7日開催)議事録で、金利の据え置きは5対4と僅差で決まったことが判明。市場予想は7対2だったため、イングランド銀行(英中銀)の早期利上げ観測が強まった。また、スイスの5月のPPI(生産者物価指数)が強い内容となったことから、スイスフランも値を上げた。NY午前はほぼ全面高の様相だったが、午後から長期金利が上昇したことに呼応して株価が下落。連れて円の買い戻しが強まり、ドル/円、クロス/円とも下落する展開となった。結局、ドル/円は小幅高、クロス/円はまちまちで取引を終了した。 ●今後の見通し 米10年債利回りが一時5.14%まで上昇し、米株価は取引終盤に向けて急落商状となった。これは警戒を要する。もし、米長期金利が再び5.3%を目指すようなら、「米株価の下落⇒円の買い戻し」という流れになることが予想されるためだ。この日の長期金利上昇は一時的なものである可能性も残るが、そうでない可能性のほうが高いだろう。今日のアジア市場や欧州市場は、こうしたシナリオを警戒して、円が買い戻されやすい地合になると思われる。安全策をとるなら、ドル/円、クロス/円ともにロングポジション(買い持ち)はひとまず利食って、今夜のNY市場の動向を待つことをお奨めしたい。
6月19日(火)の外為市場と今後の見通し
●この日の動き アジア時間は全般にもみ合い基調だった。ドル/円は上値を試そうとするも、オプションの防戦売りなどで123.80円が抵抗となり、結局この日は抜けず。ユーロ/円は史上最高値を若干更新したものの、利食い売りに徐々に軟化し、さらに18時に発表された独ZEW景気指数(6月)が予想外に低下したことを受けて一段と値を下げる展開となった。ニューヨーク時間は住宅関連の指標が発表されたが、反応は限定的。結局、ドル/円は前日比小幅安で取引を終了し、クロス/円はまちまちとなった。ユーロ/円は小安かったが、カナダドル、オセアニア通貨が堅調。このところ、原油価格や金などの資源が上昇基調を強めていることや、米長期金利の低下が支援要因となった。 ●今後の見通し ユーロ/ドルは先週後半から戻り歩調を辿っている。米長期金利の低下が主因だが、10年債利回りが5%を下回ることは考えにくいと思われる。また、この日発表されたZEW景気指数も、+29の市場予想に対して+20.3に留まり、前月の+24.0から低下している。こうしたことから、ユーロ/ドルの戻り歩調は頭が重くなりそうだ。ただ、下値はECB(欧州中銀)の利上げ期待などを背景に限られよう。しばらくは1.3350〜1.3450ドルを中心としたもみ合い基調か。
6月18日(月)の外為市場と今後の見通し
●この日の動き アジア時間はドル/円、クロス/円ともに堅調。先週末に、米株価が大幅続伸したことや日銀総裁が早期利上げ観測を牽制したことをうけ、金利差に着目した円売りが先行した。海外時間では、米欧の株価は小幅安となったものの、米長期金利が低下傾向となったため、円売り基調が継続。ドル/円は一時123.80円まで、ユーロ/円は166円目前まで値を上げた。 なお、この日の早朝、ニュージーランド(NZ)中銀が11日に続いて2回目のNZドル売り介入を実施した模様だが、影響は限定的だった。また、米住宅着工指数の低下や原油価格の上昇は材料視されず。 ●今後の見通し 今週の米経済指標は住宅関連がいくつか予定されているが、注目度はそう高くない。引き続き米の株価や長期金利の動向が意識される環境だが、先週発表された米物価指数が落ち着いていたことから、今週は大きな波乱はなさそう。一方、日本市場では高水準な外貨建て投信の設定が見込まれる。こうした状況から、クロス/円は全般に堅調な展開となりそうだ。NZドルは当局が売り介入しているが、相場に影響しそうな大規模な介入は考えずらく、あまり気にする必要はないだろう。
6月14日(木)の外為市場と今後の見通し
●この日の動き アジア時間は昨日の流れを引き継いで、ドル/円、クロス/円とも小じっかりに推移。ただ、早朝に発表されたニュージーランド(NZ)の4月の小売売上高がほぼ3年ぶりの大幅な減少となったことで、NZドルが一時下落した。また、昼ごろには、豪中銀のスティーブンス総裁が行った講演の内容がハト派的と受け止められたことで、豪ドルも売られる場面があった。欧州時間では、スイス中銀が0.25%の利上げを実施。利上げは7四半期連続で、市場の予想通りだったため、目立った反応は見られなかった。21時30分に発表された5月の米PPI(生産者物価指数)は前月比+0.9%と市場予想の+0.6%を上回ったものの、コア指数は予想通り+0.2%にとどまったため、長期金利がやや低下。これを好感して株価が上昇し、円がやや売られる展開となった。特にドル/円は、2002年12月以来となる123.10円まで値を上げた。ニューヨーク終盤は利食いでやや緩み、結局ドル/円は小幅高、クロス/円はまちまちで取引を終了した。 ●今後の見通し ドル/円がついに123円台に乗せた。米利下げ観測の解消、米長期金利の上昇一服、ボ−ナスシーズンで投信などの円売り需要が引き続き強いこと、こうしたことが要因だ。最近は日本の金利も上昇しており、2%が目前と昨年7月以来の水準にあるが、こちらは材料視されていない。ただ、足元の状況から少し先に目をやると、状況は変わってくる。一つには、米長期金利は更に上昇する可能性がある。ここ2日ほどは急激な上昇に対する調整という面が強い。調整はもう少し時間を要するかもしれないが、中長期的には5.5%を目指すことも考えられる。需給面でも、夏場は投信の買い需要が一巡する。また、日銀の利上げが近づき、その次も意識されるようになるだろう。足元の相場は押し目買い有利だが、123円台後半からは噴き値売り方針がよさそうだ。
6月13日(水)の外為市場と今後の見通し
●この日の動き 前日の米国株急落を受けて反応が注目されたアジア市場だったが、日本株は安く始まったものの底堅い印象で、中国株は大幅続伸。市場の不安がやや薄れたところへ、午後から投信のドル買いが入り、ドル/円が大きく上昇。これに連れてクロス/円も買いが入り、円は全面安の様相となった。ロンドン時間からニューヨーク(NY)午前は小康状態に。21時30分に発表された米5月の小売売上高は昨年1月以来の高い伸びとなったが、目立った反応はなかった。NY午後になると、米長期金利が5.20%まで下落したことを好感して米株価が上昇。今年最大の上げ幅となったことをうけ、円が一段と売られる展開となった。結局、ドル/円は122.75円まで上昇し年初来高値を更新したほか、その他のクロス/円もアジア通貨を含め全面高で終了した。 ●今後の見通し この日、円が全面安となったのは「米長期金利の上昇が世界同時株安を誘発するのではないか」との不安が後退したことによる。世界のマネー市場が変調をきたさなければ、今まで通り、為替市場では金利差に着目した円売りが儲かるということ。日銀は8月か9月に利上げを行うと見られているが、欧州、オセアニア、カナダなども追加利上げ観測が強く、金利差は縮小しない見通しだからだ。ただ、米長期金利は上げ一服という状態で、下げに転じたわけではない。この日発表された小売売上高は強い内容だったし、今夜のPPI(生産者物価指数)や明日のCPI(消費者物価指数)が弱い数字でなければ、さらに上昇する可能性は多分に残っている。一方で、金利上昇に対する米株価の感度は鈍ってくることも考えられる(最近はちょっと反応しすぎの面もあったので)。引き続き、金利動向とそれに対する米株価の反応が、為替相場に影響を与える情況が続きそうだ。
6月12日(火)の外為市場と今後の見通し
●この日の動き アジア時間からロンドン午前にかけては全般に小動きだったが、ドル/円は一時121.85円付近まで上昇し、クロス/円も底堅く推移するものが多かった。そんな中で、ポンドはイングランド銀行(英中銀)のキング総裁が前日(日本時間13日未明)の講演で「インフレ圧力が強ければ追加利上げが必要」と発言したことをうけ、値を上げた。しかしこの日もニューヨーク(NY)株式市場が米長期金利の上昇を嫌気して下落したため、円を買い戻す動きが広がり、NY時間終盤は円が(特にクロス/円で)全面高となった。結局、ドル/円は昨日とほぼ変わらずで引け、クロス/円はポンドを除いて値を下げた。 ●今後の見通し 米長期金利がこの日も大幅続伸し、一時は5年ぶりとなる5.295%まで上昇。政策金利(FF金利)の5.25%を上回った。金利の上昇は、NY午後に行われた10年債入札が不調だったことと、グリーンスパン前FRB議長が「金利はまだ上がる可能性がある」と発言したことによる。今夜発表の小売売上高や週後半の物価指数の内容によっては、債券市場も落ち着く可能性はあるが、5.5%をトライするとの見方も出ている。もしそうなれば、NY株価は一段安となり、ひいては円の買い戻しを誘うことになる。為替市場では金利動向がメインテーマという状況が長く続いており、「利上げ期待⇒その国の通貨買い」という連想が定着しているが、足元では「各国の金利上昇⇒流動性低下⇒株価下落⇒リスク資産縮小⇒キャリートレード巻き戻し」という連想が優勢となりつつある。昨日の欧州圏でも、利上げ観測が株価の下げ要因となった。当面は米長期金利の動向をにらんで神経質な展開が続きそうだ。